◆荒谷 出（23期生）
共愛学園中高、幼稚園宗教主任、米国合同メソジスト教会牧師
私たちは男女共学の第一期生として６年間新島で教育を受けた学年です。しかしながら、創立当時からの学園の空気が、まだまだ色濃く漂っている時期であっただろうと思います。教鞭をとっておられた先生方のほとんどが、学園創立当初からの方々でした。非常に自由な校風を肌で感じながら、のびのびと学園生活を過ごしました。「キリストの香」あふれる学園であったと思います。言葉にできないのですが、確かに、その「香り」に育てられ、現在の職場でも、その同じ「香り」をかもし出す一人となれることをめざしています。
◆入 治彦（23期生）
日本基督教団京都教会
新島学園中２の時、中学部長だった先生が、私の手相を見て「君は将来絵描きか牧師になる。」と冗談を言われました。当時私は、カーデザイナーになりたかったのですが、毎朝礼拝に出席し、聖歌隊で宗教音楽に触れているうちに、牧師の道に導かれたように思います。キリスト教に反発していた人が、卒業後洗礼を受けたことを聞いて驚くこともあります。これからも、教育の根幹に礼拝を置いて、良い種まきをしていただきたいと思います。
◆川上 盾（28期生）
東神戸教会
同級生から「川上が牧師できるんなら、誰だって牧師になれる」と言われるくらい、先生方を悩ませた生徒でした。そんな悪ガキを、新島は切り捨てずに面倒を見続けてくれました。牧会に生かされていること、それは「どんなに人も切り捨てず付き合い続けること」です。３年間勉学を忘れて弾き続けたギターも、今、役立ってます。
◆新井 純（35期生）
日本キリスト教団十日町教会
私は岩井校長時代最後の入学者です。一人一人の人格を重んじるという建学の精神が大切にされ、ルール違反にはノーを突きつけつつも、多感な成長過程をたどっている生徒を受け止める懐の深さがありました。6年間の寮生活、下宿生活も合わせ、自立することと個を大切にすることを学び得たのは、牧師としての財産です。
◆古澤啓太（41期生）
日本基督教団神戸東部教会
ことに寮生でいらした先輩牧師方に平素直接間接にお世話になり、また連携さえさせて戴いております者としては、寄宿舎設置かホームステイ先確保ないし拡充を望みます。それには数多の難度の高い課題があろうと拙いながら想像を致します。ただ新島の全国化を願ってやまぬ一同窓としても、望むことの第一はそれです。
◆楠元 桃（44期生）
前橋教会
前橋教会の伝道師と新島学園の宗教科の非常勤講師としての仕事を与えられて、今年で８年。たくさんの方に支えられて、日々元気に過ごしております。５歳と２歳の二児の母にもなりました。卒業してもなお、母校に関わることができること、嬉しく思っています。これからもよろしくお願いします。
◆栗原宏介（48期生）
日本基督教団奈良教会
新島学園らしさ、それは学生歌に謳われている「友はわが師、師はわが友」という在り方であり、教育の五原則に表わされている精神であると思います。この“らしさ”こそが、牧師として今を生きている私の基となっています。これからも学園に集う一人一人がそれぞれその人格に触れ、互いに尊ぶ在り方を。
どうか“らしく”在り続けてください。
◆齋藤 開（52期生）
日本基督教団西宮教会
片道１時間半かけて通い続けた日々。高校３年間は１日も休みませんでした。
どうでもいい雑談だけは今も覚えている宗教の先生の授業。今から考えるとそれは大切な話だったと思います。
個性豊かな教師達、友達。面白い人、変な人、どうしようもない人、悪い人など色々な人が沢山いました。
◆柏木和宣（1期生）
隠退教師、最終牧会教会（倉敷教会）、代務者として（平安教会）
太平洋戦争の敗戦を経験した、軍国少年の生き方を叩き込まれた我々は、新しい時代を目指す志を求めて、学園の創設期を共にした。
それは、青年新島襄が幕末の時代に、いたたまれぬ思いで海外を目指した志と重なるものがあったように思っている。それが神と人とに関わる牧師の歩みを支えてきたのであろう。
◆寺田仁計（４期生）
名古屋新生教会牧師
現状を知らないものが、意見を申し上げることは失礼ですが、創立60年を超えた現在、もう一度、創立時におけるキリスト教主義教育の原点に立ち戻っていただきたいと思います。それに基づいて、現代に適用できる方策を講じていただきたいのです。創立時のキリスト教主義教育を受けた者としての最大の願いです。
