学園祭を訪ねて新島学園同窓会 根笹会 広報委員 田中美香(29期) |
第31回学園祭が、6月15日(土)・16日(日)2日間に渡って行われました。
初日はあいにくの雨模様だったにもかかわらず1925人の方が来場。
2日目は、晴天に恵まれ、9時のオープン前には、すでにゲート前に長蛇の列が出来る盛況ぶりで、来場者数は2757人と2日間で5000人近い方に来ていただき、とても賑やかな学園祭となりました。
今回のテーマは『NIIJIMA's Ark-新たな時代に舵をとれ』。
Arkとは英語で旧約聖書に出てくる《ノアの箱舟》を意味する言葉で、一昨年70周年を迎えてから最初の学園祭で、まさに新島学園という箱舟に乗り込んだ仲間たちが、これから、80周年、90周年と新たな時代へと共に進んでいく様子を表しているそうです。
ゲートをくぐると、パンフレットを渡してくれる担当の生徒さんと先生が笑顔で迎えてくれました。
ご存知の通り、迷路のような本校舎には数多くの案内所が設けられ、行きたい所へ行けないご父兄や一般の方々に案内係の生徒さんがにこやかに対応していました。
冷たい雨の中、雨カッパを着て懸命に空き駐車場を案内してくれた中学一年生も含めて、担当の仕事をそれぞれ頑張る姿に、とても好感がもてました。
各教室には、それぞれ趣向を凝らした展示がありましたが、なかでも[山岳部]はインターハイなどの輝かしい成績年表と共に、数多くの素晴らしい写真があり、とても感動しました。
すっかりお馴染みとなった家庭科部の美味しいお菓子、伝統の天文部のプラネタリウムも健在でした。
お弁当販売やスキー部恒例の喫茶店としてにぎわったフィリアホールの入口では、富士スピードウェイで開催された軽自動車エコラン競技で活躍した、二台の七五三太号が展示されていました。
今回、フィリアホール内に設けられた《同窓会の部屋》には、20期の善如寺さんからお借りした、貴重なフラスコ画が特別展示されました。
元学園の音楽講師だった善如寺さんのお母様、故 永井綾子先生のご自宅、永井家(碓氷郡坂本)では、明治29年より日曜学校が開校され、その時に子供達にキリスト教を教えるために用いられた米国製聖画掛絵はなんと200点以上、明治から大正にかけてのキリスト教史の大変貴重な資料だと思われます。ご家族と共に来場された大先輩も、大変珍しいフラスコ画を鑑賞なさっていました。
同窓会の部屋には、幅広い年齢層の同窓生が多数おとずれ、32期卒業生である星野教頭の案で設けられた、期ごとに名前を記入するサインボードでは、来場された方のお名前を確認する事が出来、中には何十年ぶりの再会も実現しました。
同窓生に飲み物を提供してくれる係の生徒さん達もとても明るく、昔も今も相変わらず、学園生活を心から楽しんでいる様子が伝わってきました。
私は学園祭を通して、学園で過ごした6年間を懐かしく思い出すと共に、新島学園同窓会の役員として、今も関わらせていただけることに、感謝の気持ちでいっぱいです。
80周年、90周年、そして100周年へ向けて、新島学園のさらなる発展を心からお祈りしつつ、2年後の学園祭を楽しみにしています。
第31回学園祭『NIIJIMA's Ark-新たな時代に舵をとれ』より