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理事長近影  

新島学園創立70周年記念プロジェクト
『平成の新島学園オートキャラバン隊』活動報告

学校法人新島学園 理事長 湯浅康毅

【4】

 K4-GP 2016 FUJI 500km実施概要

■出 場 K4-GP 2016 FUJI 500km
■場 所 富士スピードウェイ(1周4.536km)
住所 〒410-1307 静岡県駿東郡小山町中日向694
電話 0550-78-1234
■日 時 2016年8月15日(月)13時~18時
■天 候 曇りのち雨
■路 面 セミドライ~ウェット
■クラス GP-Ⅲ[NA換算850cc以上 過給機付き/量産ベースの ハコ車(HV車両含む)]
■出走数 74台(GP-Ⅰ~GP-Ⅴクラス)
■走行会 7月9日(土)+ライセンス講習会、8月11日(木・祝)、8月15日(月)

TEAM753太2016 メンバー構成
湯浅康毅(チームリーダー・ドライバー) 熊木義隆(サブリーダー・ドライバー)
久保田隆(ドライバー) 美濃部貴彦(ドライバー)
勅使河原隆弘(スペシャルアドバイザー・ドライバー) 永井 均(ピット)
櫻井俊光(ピット) 高橋拓也(ピット&メカニック)

753太号(スバル・ヴィヴィオef-s改)
スバル・ヴィヴィオef-s改(FF・5MT・バンタイプ)
外装デザイン担当:武者 寛(20期生・70周年シンボルマーク製作者)
K4-GP出走経験車 競技車&公道走行可能な軽自動車(ナンバー付き:753)
乗車定員:4名→2名
ボディタイプ:3ドアハッチバック
エンジン:EN07型 660cc 直4 DOHC スーパーチャージャーに変更
最高出力:42ps/7000rpm→64ps/7500rpm
最大トルク:5.3kg・m/4500rpm→10.8kg・m/36000rpm
駆動方式:FF,トランスミッション:5MT,LSD:なし(軽量化のため)
サスペンション:前輪:L型ロアアーム・ストラット式独立懸架
        後輪:デュアルリンク・ストラット式独立懸架
ブレーキ形式(前&後):ディスク(リア:ドラムより変更)
ホイール/MINILITE(155/55R14)
タイヤ:ダンロップ・ディレッザ03G(Sタイヤ)165/55R14
補 強:ロールゲージ(7点)
軽量化:700㎏→550㎏ *150㎏の軽量化
 *車両は利根電気工事㈱様より提供
 *TEAM MINILITE整備の車両

TEAM753太サポーター&オフィシャルスポンサー
サポーター(個人・法人)14件
オフィシャルスポンサー(個人・法人)12件 合計26件
特別協賛:加勢エミ子、(株)キャロッセ、(株)利根電気工事
協  賛:YODA RALLYING、MINILITE((株)ショウダクリエイティブ)
阿久津自動車整備工場、ガレージスチールヘッド


【今年のチーム目標】
 無事故・完走

【結果】
K4‐GP 2016 FUJI 500㎞ GP-Ⅲ
6位入賞(総合13位)

 さてこのような実施概要でギリギリの調整の中、心落ち着かず、チームメンバーの気持ちもまとまらない状態での初挑戦となったわけですが、結果にありますように思いもよらないような最良の結果を得ることができました。しかもこれまでの『K4‐GP』の歴史上、初出場で初入賞したチームは後にも先にも我々新島学園エコランチーム『TEAM753太』だけだそうであります。
今回の結果を元に来年迎える創立70周年に向けて早くも準備を進めておるところでありますが、まず今年の取り組みについてチーム内で反省会を行い、いろいろと意見を重ねております。
以下振り返りを行う中での反省点、今後の課題について簡単にまとめたものがありますのでご確認いただけたらと思います。

良かった点

○当初の目標達成(無事故・完走)
○新島学園らしさの可視化(70周年の目標のひとつ)
○第3期事業計画『No Place like Niijima』の実現
○創立70周年記念プロジェクト第1弾の認知度アップ
○新たな新島学園の歴史の1ページ
*今回サポートしていただいたみなさんの名前は今後の記念誌に必ず掲載する
○過去史実の確認(新島学園オートキャラバン隊)
○短い準備期間の中にもかかわらず最良の結果が得られた(GP‐Ⅲクラス6位入賞)
○2015年度総合優勝チームMINILITEの協力(車両、エントリー、走行会、データ等の援助有)
○車両のデザイン(非常によくデザインされたハイセンスな仕上がりだった)
○スタッフコスチューム(赤色のスタッフTシャツは人ごみの中でも非常にわかりやすかった、統一感があり独特の空気をピット内で醸し出して
いた)
○直前までバラバラだった意識が今回の取り組みで一体感が生まれた
○事前車検時に受けた修正事項に対する迅速な対応
○積載車の手配(故障・事故による不動時への対応のため)
○とっさの時の行動力の確認(新島学園の文化)

改善する点

プロジェクト

○創立70周年記念プロジェクトとしての学内外での認識の深化本プロジェクトとコンセプトとの整合性の再確認

TEAM753太

○役割分担の必要性、スケジュールの立案・管理・運営、ドライバーのエコラン技術の向上、ドライバーの出走順番の再検討、ドライバーの更なる減量、時間短縮への対策(ピット作業:ドライバー交換時、燃料給油タイミングへの連携等)、コスチュームの検討

753太号

○メンテナンス先の確保(症状・整備工場の得意分野別)
○更なる軽量化(リアサイド&リアガラスのアクリル化、リアハッチのFRP化、ホイール等)
○最適化(GPSロガー付きオンボードカメラ、バケットシート、シートベルト
○取り付け金具、ウィンドウネット、燃費計、燃料タンクの増設?等)
○整備(トランスミッションのオーバーホール?等)
○持ち込む工具類の確認
○持ち込み備品の確認(ピットレーン用テント、サインボード、PC&モニター、コード、宣伝用のぼり、移動用自転車&原付バイク、物干し道具、S字フック等)

TEAM753太サポーター&オフィシャルスポンサー

○チーム単位での積極的な広報&更なる募集応援グッズの制作返礼品の見直しと対応

教育研究教材としての立ち位置

○法人本部の事業として始めている(私立学校法、私学振興助成法との兼ね合いから中高の学校会計とは別扱いになっている状態)
○如何に教育の現場にこの取り組みを活かしていくのかがカギ
○如何に生徒&PTAと一緒に取り組みことが出来るかが大切
○この新たな『種蒔き』を学内に根付かせ、理系強化の一翼に育ってもらいたい
○夢の実現のための就職先を見据えた進学指導体制を確立していきたい
○更なる地域社会との実りある連携を知の集団として模索していきたい
*今後卒業生で自動車教育を実践されている方がいるので、如何に教育現場に導入していくのか指導してもらう予定

 今回のプロジェクトは、かつて4人の生徒たちが新島学園のことをPRするために自動二輪で全国を駆け巡った伝説のプロジェクト『オートキャラバン隊
(1959年実施)』の精神をオマージュし、新島学園関係者で『TEAM753太(チームしめた)』を特別に編成し、かつての自動二輪から自動4輪に変えて、来年創立70周年を迎えるを全学上げてお祝いすると共に、新島学園の新たな取り組みを学内外に発信する目的で企画させていただいたのですが、今回新たな取り組みに挑戦する中で新たな発見を見つけることが出来たり、今後の広がりについても非常に面白い展開が繋がってきておりますので、その点についても触れてみたいとも思います。

その他オートキャラバン隊活動について

オートキャラバン活動

 かつての訪問先に再訪問、新島襄ゆかりの地へ訪問。2016年10月中旬に試走予定。新島襄岐路バトンリレー用車両。来年の記念式典に合わせて計画中

MINILITEチームとの連携について

 TEAM753太協力チーム。 今年の1000㎞ GP‐3クラス優勝チームMINILITEさんの協力なしにはこの競技に参加できなかった。
辰己英治(STi株式会社モータースポーツPJ室室長)。
*MINILITEドライバーの一人
*スバル・テクニカ・インターナショナル・車両開発の神と呼ばれる人物
*講演会の予定(世界の第一線で活躍している人物の生の声に触れる)
今年のドイツ・ニュルブルクリンク24時間自動車耐久レースでSTiチームは優勝。辰己さんはそのチーム総監督。

(株)キャロッセについて

 今回の取り組みで真っ先に報告に伺った先で、今回の取り組みを最も応援していただいたスポンサーの一つ。
創業者であり、ラリードライバーであり、新島学園16期生である加勢裕二(故人)先輩は新島学園の文化の一つである『モータリゼーション・モータースポーツ』を創り上げてきた伝説の人物です。

 奥様・加勢エミ子会長は以前より新島学園の歩みを多方面にわたり支えていただいてきたが、今回の『新島らしさの可視化』として計画された本プロジェクトについて、まさか新島学園でこのような取り組みが始まるなんて加勢(裕二)は想像しなかったでしょう、ととても喜んでおられました。
加勢夫人は、若い生徒さんにモータースポーツに少しでも親しみを持ってもらえたら嬉しいとおっしゃっておられました。

 今回の取り組みは長年新島学園をお支えいただいてきた加勢裕二先輩とご夫人に対して新島学園としてささやかながら感謝の気持ちを表したプロジェクトでもあります。
また、今回(株)キャロッセ様からは世界中よりエントラントが集まるラリー競技へのボランティアスタッフとしての参加への可能性について意見交換をさせていただきました。こちらでの競技のコミュニケーションは全て英語なので、座学ではない、実践的な英語を学ぶことが出来る機会もあるとのこと。グローバル教育を進めている本学の新たな特徴作りにも寄与する可能性を感じた。
*その他今後様々な場面でご協力いただけることを確認

NOVA ENGINERINGについて

 NOVA ENGINERINGはモータースポーツ界において超一流な会社です。
 今回なぜこの会社との接点が生まれたかというと、今年のエコラン競技結果を加勢エミ子会長様にお礼と報告に伺った際に加勢裕二先輩がモータースポーツ競技に調整する際に相談したのがNOVA ENGINERINGだったと伺ったのがきっかけです。そしてこのNOVA ENGINERINGとは新島学園7期生である猪瀬良一先輩が代表を務めていた会社であり、加勢先輩にとって猪瀬先輩はモータースポーツ界で技術指導を受けた恩人でもあると後に知ることになりました。現在猪瀬先輩は第一線を退いていますが、甥にあたる中村 誠先輩(24期生)が代表を務めています。

*日本の有名なレーシングドライバー・高橋国光氏はノヴァ・エンジニアリングのシャーシでないと乗らないと言わしめるほどの信頼関係がある。
*新島学園の二輪・四輪文化の中で今回のオートキャラバン隊が先駆けかと思っていたが、もしかしたら猪瀬先輩が先駆けかもしれません。

浅間火山レースについて

日本のモータリゼーションで欠かすことのできないビッグバン的な出来事である『浅間火山レース(全日本オートバイ耐久ロードレース)

*1955年から1959年まで開催』は、戦後日本のモータースポーツ黎明期における日本初の本格的なロードレースとして位置付けられるレースであるとともに、日本のオートバイの品質が飛躍的に上がった象徴的な出来事でありました。そして元祖・新島学園オートキャラバン隊はこの浅間火山レースから確実に影響を受けていることも湯川重男先輩(9期生)から確認が取れました。

*昌和製作所も参戦していました。今後日本にとってまた我が学園にとっても大きな影響を受けた象徴的なイベントである『浅間火山レース』の史実と新島学園との関係性・接点を見出すことや今後の取り組みに活かしていくことは新島学園の新しい伝統づくりに寄与していくと思っています。

慶應義塾高等学校自動車部との連携について

*創部約60年・日本で唯一の一般私立高校の自動車部との関係も始まっている。

 今後来年に向けて、チーム編成、車両の熟成、生徒・学生の参加の可能性、今後もK4‐GPに参戦していくのか、新たなチームの可能性は? 同窓会チーム、PTAチーム、短大チーム等々様々な可能性と広がりを創造していくことは出来ますが、まずは今年の結果を踏まえて来年の本番である『1000㎞エコラン耐久競技』への準備と、関連するオートキャラバン活動と広報活動、そして本来の教育研究教材として学びの場に活かしていくことを中心に取り組みの輪を広げていきたいと思います。

 今回の新島学園創立70周年記念プロジェクト第1弾である『平成の新島学園オートキャラバン隊:K4‐GP参戦プロジェクト』はまだ始まったばかりです。
またこのプロジェクトは、『K4‐GP』にエントリーし一番になることを目標にしているわけではありません。

 このプロジェクトは新島襄の精神である『知育・体育・徳育』のバランスを重視した全人教育を加味した総合力が準備段階より試される競技であります。
また、このプロジェクトは一歩前に出て新たなチャレンジをすることで繋がり・想像もしていなかったような広がりを共有できる特別な世界を体験できます。是非この取り組みを通して新たなことに挑戦していくチャレンジ精神を、今後学園全体で育んでいくこと。そしてそこから得た経験や知識を本学独自の学びのプログラムに活かしていきたいと思っております。
そしてこの『知育・体育・徳育』のバランスを重視した全人教育の精神は今後発表する新島学園の事業計画や今後の100周年に向けた骨子となる重要な要素となっていくということを付け加えさせていただきます。

 

 新島学園の創立70周年を記念した新たな種蒔き、新たなプロジェクトは今後も続けて発表してまいります。

 これらの取り組みを通して一緒に考え、歩み、汗を流していただける方がいらっしゃいましたら是非ご一緒いただきたいと思います。

 もし『平成の新島学園オートキャラバン隊』にご興味がある方がいらっしましたら、ご紹介したい方がいらっしゃいましたら、私やTEAM753太メンバーまでお声がけください。

募集についてはまた改めてアナウンスさせていただきます。
それでは、本日の報告会を終了させていただきたいと思います。
有難うございました。

 

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